「不動産一括査定屋さん」というnewビジネス

不動産査定の知識

  • 「不動産一括査定屋さん」とは?

世の中がまだアナログ時代であった2000年以前において、土地や建物の売却を考えている人が取るべき方法は自分の住まいの近くにある信頼のおける不動産業者や、地元の銀行、税理士さん、地域の有力者等に相談をしながら売却を進めていくというのが一般的であった。インターネットがまだ普及していない時代だったので今でこそパソコン等で県や国が毎年出している「地価公示価格」や、税務署の出す「路線価」等も閲覧することもできなかった。そういう時代であったのでそのような紙の書類である刊行物を大切に保管し、それらに基づいてアドバイスできる業者等は顧客からの信頼を得ることができた時代でもあった。

情報革命ともいわれるインターネットが普及するにつれてホームページを所有する不動産業者も毎年、徐々にではあるが確実に増えてきて土地や建物の売却の方法もインターネットを介在させて行うことが多くなったというのが2000年以降のこの20年間の大まかな流れではないだろうか?

弊社がホームページを作って不動産の売買や賃貸等を行い始めたのは、ちょうど2000年頃だつたから約20年に亘って行っていることになる。不動産の事務所を開設して不動産の売買取引を始めたのが、平成のバブルが

はじけて世の中も就職氷河期世代の大学生が、どれだけ就職活動を行っても採用してもらえないような平成の始めだったことを思い返すとき、不動産の取引もまだまだ人と人との繋がりで進捗していくという「牧歌的」な面を多く残していた時代でもあった。弊社の最初の10年間の不動産業務のやり方はそういうやり方だった。

そういう時代に先駆けてホームページを作成して不動産業務を行っていたため、今から思い返しても不動産を売却したいと考えている人に照準を定めたホームページという訳でも特別なかった。ホームページを作成するに当たって息子程の年齢の離れている電子工学系の大学の学部を出た知人から、HTMLとかプログラミング言語等のホームページを作成するに当たって必要な知識と技術を半日がかりで、それこそ付け焼刃的に習得して作ったホームページをサーバー上に公開したのがつい20年程前で懐かしく思い出される。もうその当時のホームページはすっかり形を変えて別のホームページになってはいるが・・・。

売却したい人、購入したい人、相談したい人、どういう人にでも対応できるホームページと云えば聞こえがいいが内実は焦点のはっきりしない漫然としたものだった。それでもまだまだホームページなるものを作成して業務活動を行っている業者の数不動産の業界でもほんの一握りであったため、インターネットを活用する層からは定期的に売却等の相談やメールが来ていた時代でもあった。このことは私が不動産業務を行っている熊本県に限らず、地方都市全般に当て嵌まることではないかと思う。

しかし、インターネットの急速な普及はパソコンだけでなく、持ち運べるパソコンとも云われるスマホを所有する人が爆発的に増えてくるにつれて状況は一変してきたと云ってもいい。ノートパソコンが出てきたとはいえ、パソコンはやはり事務所で椅子に座って操作するもの、それがスマホが出てきてからはいついかなる場所ででも操作が可能ということで、極端なことを云えばトイレの中ででもスマホを扱う人がいてそこから情報発信している人もいると聞き及んではまさにこのことを象徴している。それはトイレの中で新聞を広げて長時間トイレを独占していた超オールドな明治や大正世代の私の親の世代がいたということを聞き及んだとき、そう考えるとこのこともそう極端なことではないのかとも思える。

そういうデジタル的な環境の中で出てきたのが「不動産一括査定屋さん」といわれるサイトの登場である。温水洗浄便座に座ってスマホを操作し、査定を依頼する側の不動産のアバウトな内容が1分後には送信完了されて、その内容を受け取った「不動産一括査定屋さん」はそれをそのまま6社程の各不動産業者さんに流すことができるわけである。

いかに便利な世の中になったものかというのが偽らざる実感である。

続きは●無料査定を標榜して人気が出てきている「不動産一括査定屋さん」のビジネスモデルとは

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